[064] ラリーポイント(1)2006/09/27 04:08:12

バドミントン世界選手権

バドミントンの世界選手権がスペインのマドリードで開かれていました。ちょうど、先週末にTV中継していたので、何試合か、TV観戦することができました。

バドミントンといえば、卓球ゴメンなさい、卓球ファンの方…と並んで、マイナーで暗いスポーツの代名詞。締め切った体育館で暗幕までひいて、蒸し風呂のような中で、セコク打ち合います。その代わり、すっごい運動量と汗。もっとも、その後ビールを飲んだら一緒でしょうが…

ゲームの迅速化

今年、IBF(International Badminton Federation:国際バドミントン連盟)ちなみに、2006年9月24日のExtraordinary General Meetingにおいて、BWF(Badminton World Federation)に名称を変更することを決定したは、新ルールの導入を決定しました。これまでは、「サーブ権」が無いと得点が入rらなかったのですが、新ルールでは、ラリーポイントとなり、各ラリーで勝ったサイドにポイントが入る仕組みです。これまでは、サービス・オーバーの繰り返しで、特に競った試合での競技時間が長引き、読めなかったデメリットが解消されたと言えるでしょう。

これは、「TV中継のニーズに応えた」と言えると思います。バレーボールと同じ流れではないでしょうか?日本でバドミントンがTV中継されることは稀ですがおそらく世界的な要求なのだと思います…

実際に…

TVで見た感想として、ゲームの流れは速くなった感じがします。残念ながら、これまでの統計が無いので比較しようが無いのですが、今回の世界選手権で(棄権を除く)試合数が259。このうち、試合時間が1時間を越えたものは5試合のみ平均試合時間は31分という結果になりました。

試合時間 シングルス ダブルス 全体
平均      0:33     0:29   0:31
標準偏差   0:10     0:11   0:11
最長      1:00     1:20   1:20
最短      0:17     0:14   0:14

他のルール改定…

同時に改定されたルールでは、サービス時のいわゆるオーバー・ウェイストとオーバー・ハンドの規制が緩和されました。実際、今回もTV中継を見る限り、多くの選手が高い位置でサービスをしていたように思います。今までに比べ、サービス側が若干、有利に働くのかもしれません。統計取ったわけではないですが、それでも、やはりレシーブ・サイドがラリーに勝つ方が多い気がします→得点の連取は難しい?…

強い中国、悲しいインドネシア…

今大会、やはり強かったのは中国。混合ダブルス以外の優勝は、すべて中国勢。男女シングルスは決勝が中国勢同士。なんと、女子ダブルスに至ってはベスト4が全て中国勢でした。それに比べ、我らがインドネシアは、弱かった。男子ダブルスで、かろうじてベスト8入り。悲しいですね……

インドネシアでは、[031] 明日からマカッサルの写真でも紹介したとおり、バドミントンが盛んです。次の大会では、是非とも、多くの選手の活躍を期待したいものです…ちなみに、バミントン[badminton]が正解、バミントンは、間違いです

お断り:この記事の試合時間に関する分析はIBFのデータを用いて独自に行ったものであり、結果の正確性を保証するものではありません
内容は基本的にそのまま、一部表現を微修正しました。[2012年04月05日]