[004] 時差について2005/06/05 12:57:47

残念ながらネパールには非対応だけど優秀なWorld Time機能

シンガポール時間の不思議

先週は、何もブログにアップしませんでした。いや、できなかったのです。タイのバンコクに行っていました。バンコク(正式名称はとんでもなく長い、というのは最早有名な話らしい)へジャカルタから行こうとすると、直行便はタイ航空(TG)ルフトハンザ(LH)。結局、往復ともTGにしましたが、行きは直行便、帰りはシンガポール経由便となりました。

さて、世界地図を見ればわかるのですが、バンコク(BKK)→シンガポール(SIN)→ジャカルタ(JKT)と飛んでくると、経度としては東へと向かっていますが、時差としては、BKKとJKTがGMT+7なのに、途中のSINはGMT+8です。さすがに僅か数十分のトランジットで腕時計を1時間進める(どうせ、その後すぐ戻すのだから…)気にはなれません…。そんなことを思い出しながら世界のtimezoneを見てみると、(東西にあれだけ広い中国が一つの時間帯というのは例外として)シンガポールとマレーシアが、地理的な条件に比べて意図的に早めの設定をしているように思えます。

ここから先は想像の世界だが、「シンガポールやマレーシアは経済効果、(その他もろもろ)を狙って、極めて政策的に『年中サマータイム』を実施しているのではないか?」と思うのです。もし、理由を知っている方がいらっしゃったら、是非、教えてください。

サマータイムの不思議

以前、Asahi-Netの会議室に、「地球を1日かけてグルッと回って各都市の新年を迎える」なんて話を書き込みまし。その後、いろいろと調べてみると、Millennium(2000年)を迎える一覧なんてのがあって、それによると、キリバス(の一部)とトンガが一番早く(GMT+14)、それから25時間後に、サモアなど(GMT-11)が最後に2000年を迎えたことになっています。トンガで人々が「Happy Millennium!」なんて乾杯している時に、ジェット機で僅か1時間ちょっとのサモアでは大晦日にもなっていなかったわけです。

定かな記憶ではないのですが、2000年を前にしてフィジーがサマータイムを実施し、GMT+13としてトンガに追いついたと思ったら、トンガもすかさずサマータイムを導入してGMT+14として世界で最初のMillenniumを迎えることとなったはずです。

日本語では「サマータイム」と言いますが、英語ではDST(Daylight Saving Time)というわけで、「昼光有効利用時間(設定)」ってな感じでしょうか? 要するに、「(夏の間の)明るい時間を早くから有効に使うために、(普段より)1時間早い設定にしてしまいましょう」ということです。

もともと、赤道付近では、1年をとおして日の出/日の入りの時間の変化が少なく、DSTを設定する根拠は薄いはずです。結局、トンガもフィジーも現在はDSTをやめてしまった、というわけで、両国がDSTを実施していた、というのは、「Millennium目当ての観光対策だった」としか思えないのであります。

ところで、時差といえばネパール

ネパールの時差は、ややこしくGMT+5h45mです。最近の腕時計にはWorld Time機能が搭載されているものも多く、私が所有している中でも、写真のモデルがWorld Time機能は優秀で、数千円で10年くらい前に購入したのですが、出張の際は大変便利に使っています。世界中の、ほぼどこでも、都市を選んでボタンを押すと針がグルグルと回り面倒な時差調整から解放してくれるのですが、それでも、ネパールはダメでした。ネパールに赴任していた友人の話では、「インドともパキスタンとも違うという主張」だと言うのだが、もちろん定かではありません。 ところで、25時間の時差があると、日付変更線は、実は一部では2本あるのだろうか?

内容は基本的にそのまま、一部表現、写真の掲載方法、リンク先を微修正しました。[2010年02月11日]

作成当初は「UNIT-辻」という名前で書き込んでいました(by ガッチャン)