[005] メダンでの飛行機事故 ― 2005/09/06 01:35:53
マンダラ航空墜落
インドネシアのスマトラ島北部の都市、メダンで、5日午前10時頃(現地時間)メダン発ジャカルタ行きのマンダラ航空91便が、離陸直後に空港近くに墜落し、乗員・乗客と住民の100名を超える方が亡くなられました。謹んで哀悼の意を表します。
災害続きのスマトラ近辺
昨年12月26日にアチェ他スマトラ島北部に大きな被害をもたらした津波、更に今年3月28日のニアス島地震と相次ぐ自然災害に続き、今度は航空事故です。事故が起きたメダンのポロニア空港は、この津波や地震の際に援助の拠点となった空港で、私も何度も行っています。
また、1997年9月26日には、ジャカルタからメダンに向かっていたガルーダ・インドネシア航空のエアバス(A300)が、メダン近郊の山中に墜落し、日本人6人を含む234人が犠牲となったことを思い出します。当時もジャカルタに滞在し、メダンにも行った私にとって、忘れることのできない事故です。改めて、この時の事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
格安航空会社の機体
8年前の事故機の製造年が1982年で事故当時15年目、これに比べ今回の事故機の製造年は1981で24年目ということになります。インドネシアでは、ここ数年で数々のいわゆる格安航空会社が就航していますが、例えばボーイング737にしても、ガルーダ航空が-300、-400、-500型を使っているのに比べ、これらの会社では-100、-200という初期型を使用している(エンジン形状が異なるので、遠くから見ても、すぐに区別がつきます)のが目立ちます(もちろん、「機体が新しければ良い」とは言えませんが…)。
原因究明
1997年の事故では、当時のHAZE(煙害)による視界不良の他、管制官が事故機と別の出発便に対する旋回指示を混同していた管制ミスも取りざたされていました。今回は離陸直後に機体が大きく左に傾き、そのまま市街地に墜落していった様子が(当地のTVでは)報道されています。いずれにしても、事故の原因が究明され、今後の航空安全に生かされることを望みます。
参考:Aviation Safety Network
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