[109] 鉄道の日記念[出発進行]2007/10/28 23:56:08


鉄道博物館

インドネシアにいる間に閉鎖されてしまい、最後に行けずに悔しかったとブログに書いた交通博物館に代わり鉄道博物館が、10月14日の鉄道の日に開館されました。まだまだ、大混雑と思うので私は行ってませんが、TV番組などで、続々と紹介されているので、やはり、気になってしまいます

ところで、出発進行…

突然ですが、(もう2週間前になりますが)鉄道記念日を(勝手に)祝って…既にいっぱい語られているネタですが…いろいろな場面で、物事をスタートする際に「出発進行」というのを聞きます。TVのレポートでも「それでは、開館した鉄道博物館に向かって、出発進行」なんて、ナレーションがお約束のように入ります。これって、ほとんどの人が「さぁ、行くぞ」という気合入れあるいは掛け声くらいにしか思ってないんじゃないでしょうか?

道路と同じように、鉄道にも信号機があります。一般的なのは、線路の脇の信号機に赤、黄、緑(青)で表示するタイプです。鉄道では、線路をブロック[閉塞]に区切り、前のブロックに列車がいると、その手間のブロックで停止できるように「赤」が、その手前のブロックでは「黄」が表示されます。この「赤」を『停止』、「黄」を『注意』、「緑」を『進行』と呼ぶのであります(他にも列車の運行間隔を詰めるためにブロックの長さを短くして「黄・黄」の『警戒』や『黄・緑』の『減速』という組み合わせも含めた5灯式、等もあります)。5灯式の場合、先行列車に近いところから、『停止』、『警戒』、『注意』、『減速』、『進行』と表示されることになります。

基本的には(もともと路線で決まっている最高時速や、カーブや工事などの規制要因を除けば)『進行』は速度制限が無く、『減速』→『注意』→『警戒』と制限速度が厳しくなっていき、『停止』信号の手前で止まります。ブッ飛ばしてきて、急に『停止』信号に出遭っても、すぐには止まれませんから、手前から徐々にスピードを落としていく仕組みが出来ているわけです。

さて、ホーム[停車場]の先頭には、(駅を)「出発してよいか」を表す信号機が設置されており、この信号機を「出発信号」と呼びます。つまり、「出発進行」と運転士が叫ぶのは、『出発』信号が「緑」すなわち『進行』であることを(指を指し、声を出して)確認している[指差喚呼]ことなんです。


まさに『出発進行』状態

すみません、イメージが…

一生懸命、作ったんですけど、見にくく右へハミ出してしまいました…ゴメンなさい

一応、こんなイメージなんですが、わかりますかねぇ…。ちなみに運転士さんは、かなり手前から次の信号を確認しています(ちゃんと、「ここで信号を確認しなさい」という標識もあるんです)。だから、あらかじめ、前方の信号を確認して、ちゃんとブレーキをかけて速度を落として、信号機を通過する時には制限速度以下に落としてます。

それから、東京の地下鉄の多く、JRの山手線・京浜東北線、東急の東横線・田園都市線・目黒線・(来年から大井町線)等は、(もともと東海道新幹線に向けて開発された技術を高めた)違う仕組みで、もっと安全を高めて運転間隔を詰める工夫がされています。これらの路線では、こういう信号機は見られません


左側が先行列車、右側が後続列車のイメージ

鉄ちゃんが車を運転すると…

というわけで、鉄ちゃんは、自動車を運転していても、道路の赤信号で停まって前方の信号が変わると、思わず、その信号を指差して「出発進行」などと叫んでしまうわけです。同乗者の方々は、優しく見守ってあげてください