[137] おくりびと2009/04/12 17:22:29


今さら…ですが

映画おくりびとが第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。関係者の皆様におめでとうと申し上げたいです。

飛行機の中で…

実は、「おくりびと」は、アフリカ出張に行く飛行機の中で見ました。また、アカデミー賞の発表前。普段、あまり映画は見ないのですが、これは見たい、と思っていたので、これ幸い(ちょっと、出演者に不満もあって、自分で見に行く気になれなかったのですが…)。けっこう、涙もろい方なので、飛行機の中では恥ずかしいもっともCAの皆さんなんて、気付きもしないんでしょうけど…

騒音の激しい機内で、しかも時差ボケと闘いながらで、セリフも聞き取りづらく、字幕の英訳も見ながら、半分ボーッと観てたのですが…。一つ、気になったのは、トメオ君のシーンで、確か父親が最後に「やっぱり、こいつは、俺の子供だ。」と納得するシーン。私のイメージだと、ここで父親は(以前は「こんな奴は自分の子供じゃない」と思った時期もあったのだが)「こいつが(男であるか女であるかは関係なく)間違いなく自分の子供なんだ。」と思いなおすシーンだと思ったのです。ところが(記憶が定かではないのですが)英語の字幕は、「He is my son.」みたいな感じ…。ここは、日本語の性別を意識させない表現の方が、よりシックリくるように思いました。

改めて…

映画を観て感じたのですが…。身内の死、愛する人との永久の別れ、という、誰もが絶対に避けられない現実…。この現実を、やはり遺された者が、どうやって納得をしていくのか? その悲しい現実を少しずつ受け容れていくプロセスが葬儀の一連の流れ、なんだと思ったのです。

実は…

最近、ブログの更新をサボっていたのは、訳もありまして…。妻の親族の旅立ちを見送りました。少し前まで当たり前のように続くと思っていたこと…。明日も今日と同じように続いていくこと。実は、そんなことはほんの偶然なのかもしれません。

今が不幸ならば、明日は少しでも良い方向に…と願う。今が幸せなら、明日も同じように幸せで、ずっとこの幸せが続いて欲しい…と願う。今日、元気で楽しく生きていられることに感謝し、自分のできることを精一杯やっていく…。そんな日々を大事にしていきたい、と思います…