[061] ブンクス2006/09/04 01:05:04

持ち帰り

インドネシアで「いいなぁ」と思う事の一つに、ほとんどのレストランなどで食べ切れなかった食事を持ち帰ることができることがあります。

「もう、おなかいっぱい」となったら、店員さんを呼んで「Mau (di) bungkus」(ブンクス:もともとは、「包む」という意味ですね?)と言えばOK 発砲スチロールなどの容器に入れて、持ち帰ることができます。スープだって、ビニール袋に入れてくれて。こんな暑い気候なのに、寿司でも平気でOK!なんて、本当にいいんでしょうかなんて思っちゃいますが…

自分で判断

一方で、持ち帰った食べ物で「あたる」危険性は、当然あるわけですが、仮に店側の衛生の問題に起因して「あたった」としても、そこは文句を言えません。あくまで、持ち帰って食べる側の責任・判断です。もっとも、「この前、持ち帰った食べ物で腹をこわした」と店に言っても、「ああ、そうですか」で終わりでしょうが…

最近、笑ったのは、友人のブログのコメントにも書き込んだ…のですが、赤飯にふりかけた日本製「ごましお」パッケージの「注意書き」です。→「●おむすびを作るときは手をよく洗って下さい。」 うーん、手を洗わないでおむすびを作って食中毒になったら、「ごましお」メーカーの注意書きが足りないとでも言われるのでしょうか?

ケガをされたお子様は、もちろんお気の毒なのですが、シュレッダーは切り刻むもの。子供が指を突っ込んだというけど、本当にメーカーの注意が足りないのでしょうか? 使う側が、なんでもかんでも自分の判断や責任を放棄して、一方的にメーカーに転嫁しているような気がします。フェイル・セーフの考え方は確かに重要ですが、「行き過ぎた安全策にかかるコストは、結果的に真っ当な行動を取れる人まで負担を強いられている」と思います。

しばらくすると、ケガする子供が増えて、日本製の包丁には、こんな表示が義務付けられるかもしれません?

  • この製品には、自動的に刃を収納する機構はありませんので、使用後は、ただちに子供の手の届かない、引き出しの奥等の安全な場所に保管して下さい。
  • 刃の部分に直接触れると、触れたところが切れる恐れがありますので、刃の部分に直接触れるような使い方は避け、必ず柄の部分を持って下さい。
  • この製品を使うと、指や手など、使う人の身体の一部を傷つける恐れがありますので、十分に注意してください。
  • 初めて使う時は、十分な訓練を受けた人の指導の下でご使用下さい。

確かに、日本とインドネシアと比べれば、衛生状態は格段の差があると思います。一方で、どちらの社会が健全なのか、わかりません。友人のブログでも、果たして日本の社会が健全なのか問うような続きのメッセージが書かれていました。

いちおう…

さすがに、「食べ放題」がウリのホテルのBuffetでは、「『持ち帰り』していいか?」と聞く勇気はありません…意外と、Boleh(OKということ)なんちゃったりして??

内容は基本的にそのまま、一部表現を微修正しました。[2011年03月20日]